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日本におけるCookieポリシーの必要性とその取得方法とは

日本におけるCookieポリシーの必要性とその取得方法とは

基本知識|Cookieとは

Cookieとは、Webサイトが利用者のブラウザに保存する情報のことを指します。Cookieは、Webサイト所有者が利用者の設定や行動履歴を保存するために使用されます。

Cookieは、以下のような情報を保存することができます。

  1. 利用者の設定情報(言語、地域、表示方法など)
  2. セッション情報(ログイン状態、カートの中身など)
  3. 訪問履歴(閲覧したページ、検索履歴など)

Cookieは、Webサイトにアクセスする際に自動的に生成され、利用者のブラウザに保存されます。保存されたCookieは、次回同じWebサイトにアクセスした際に、Webサイト側が利用者を識別し、適切な情報を提供するために使用されます。
これにより、WEBサイト所有者は利用者の行動パターンなどを知ることができるため、WEBマーケティングに活用されることになります。

ただし、Cookieは利用者のプライバシーに関わる情報を保存するため、適切な管理が求められます。利用者の同意を得て情報を保存し、必要以上に情報を収集しないようにすることも重要です。また、Cookieに保存された情報を適切に保護することも大切だと考えられます。

日本におけるCookieポリシーの考え方

日本におけるCookieポリシーは、個人情報保護法(以下、「法」という)や電気通信事業法などの法律に基づいて定められています。

具体的には、以下のようなポイントが挙げられます。

Cookieによる個人情報の取得について

Webサイト運営者は、Cookieを利用してユーザーの個人情報を収集する場合、個人情報保護法に基づく適切な取り扱いが求められます。例えば、ユーザーに明確に同意を得ること、収集する個人情報の範囲を限定することなどが挙げられます。

Cookieの利用状況についての情報提供について

Webサイト運営者は、Cookieの利用状況について、適切に情報提供を行うことが求められます。具体的には、Cookieがどのような目的で利用されるのか、どのような情報が収集されるのか、利用者がCookieを拒否することができる方法などを明示する必要があります。

Cookieによる追跡の禁止について

Webサイト運営者は、ユーザーの意思に反してCookieを用いて追跡を行うことは禁止されています。また、Cookieを用いて追跡を行うことによって、ユーザーのプライバシーに不利益を与えることがある場合には、Webサイト運営者は適切な措置を講じる必要があります。

クッキーの有効期限について

Webサイト運営者は、Cookieの有効期限を適切に設定することが求められます。有効期限が短い場合には、ユーザーが頻繁に再度入力する必要がありますが、有効期限が長すぎると、ユーザーのプライバシーに不利益を与える可能性があるため、適切なバランスを取る必要があります。

クッキーの第三者提供について

Webサイト運営者は、Cookieを第三者に提供する場合、個人情報保護法などの法律に基づく適切な取り扱いが求められます。例えば、利用目的を明確にすること、提供する個人情報の範囲を限定すること、利用者の同意を得ることなどが挙げられます。

プライバシーポリシーにクッキーの取り扱いについて記載することが求められる

Webサイト運営者は、プライバシーポリシーにおいて、Cookieの取り扱いについて明確に記載することが求められます。具体的には、どのような目的でCookieを使用するのか、収集する情報の種類、第三者への提供について、ユーザーがCookieを拒否することができる方法、Cookieの有効期限などを明示する必要があります。

Cookieの利用に関するユーザーの選択肢を尊重することが求められる

Webサイト運営者は、ユーザーがCookieの利用を拒否する権利を尊重することが求められます。例えば、Webサイトにアクセスした際にCookieを受け入れるかどうかの選択肢を提供することが必要です。

以上が、日本におけるCookieポリシーに関する概要です。Webサイト運営者は、これらのポイントを遵守することで、ユーザーのプライバシー保護に努めることが求められます。

EU諸国との違い

EUと日本のCookieポリシーにおいて、いくつかの違いがあります。この点を知ることにより日本おけるCookieポリシーの同意についての必要性を考える必要があります。
下記にあげる違いを確認していきましょう。

同意の取得方法

EUの一般データ保護規則(GDPR)によると、Cookieの利用については、明確な同意を得る必要があります。同意は、プリチェック済みのチェックボックスなどによる暗黙的な同意ではなく、利用者がアクティブに同意することが求められます。また、同意は、Webサイトにアクセスする前に得る必要があります。一方、日本では、Cookieの利用に関しては、Webサイトにアクセスした時点で同意を得ることができます。

Cookieの利用目的

EUでは、Cookieの利用目的が明確であることが求められます。Cookieは、ユーザーの許可なしに収集されるべきではなく、利用目的も明確に示される必要があります。一方、日本では、Cookieの利用目的が明確であることが望ましいとされていますが、法的には必須ではありません。

ユーザーの権利

EUでは、Cookieによって収集された個人情報を含むすべてのデータについて、ユーザーに対してアクセス、修正、削除の権利があります。また、ユーザーは、Cookieの利用に関する同意をいつでも取り消すことができます。一方、日本でも、ユーザーに対して同様の権利があるものの、GDPRによるEUの規制には及びません。

管轄機関

EUでは、GDPRによって、Cookieポリシーに違反した場合には厳しい罰則が科されることがあります。一方、日本では、個人情報保護委員会がCookieポリシーに関するガイドラインを定めていますが、EUのような厳しい罰則はありません。

以上のように、EUと日本のCookieポリシーにはいくつかの違いがあります。EUは、個人情報保護に対する取り組みが強いため、Cookieの利用に関しても、厳しい規制が求められています。一方、日本では、EUに比べて規制は緩く、利用目的の明確化や同意の取得に関して、企業の自主的な取り組みが求められることが多いようです。

結論|日本のWEBサイトでCookieポリシーの同意を得る必要がある?

結論としては、WEBサイトによっては必ず同意を得る必要がありますが、現状では法的に必須ではありません。
ただ、日本においても個人情報保護については、今後さらに厳しくなる可能性が高いため、今の段階から準備しておいても損はないかと思われます。

具体的な設置には、Webサイト運営者は、Cookieを利用してユーザーの個人情報を収集する場合、ユーザーに明確に同意を得る必要があります。同意の方法には、利用者に同意する旨を表示し、ユーザーが同意するかどうかを選択するためのチェックボックスやボタンを設置する方法が一般的です。

また、Cookieの利用目的や収集する情報の種類などを明示することも求められます。これらの情報は、Webサイトのプライバシーポリシーに記載することが一般的です。

以上、日本におけるCookieポリシーの必要性とその取得方法をまとめてみました。
参考になれば幸いです。